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健全な食生活における野菜・果物の重要性

2. ;1日に推奨される野菜や果物の摂取量

b. 「食生活指針」にみる野菜・果物の推奨

わが国では、昭和40年代から徐々に生活習慣病が健康問題として注目されるようになってきました。当時は成人病といわれていました。欧米諸国では、わが国よりも早くから成人病が問題になっていました。とくに米国では心臓病が大きな社会問題にもなり、その予防には食事が重要であるとの認識から、 1977年にはじめての食事目標が発表されました。これは、当時の米国人の食事のあり方を簡単な項目にまとめて示したものです。その後、多くの先進諸国で同様の指針が発表されました。

わが国では成人病が国民の健康問題として関心が高まってきた昭和60年に厚生省により最初の食生活指針が発表されました。この指針では1日に30種類の食品を摂取することが推奨され、この数字が広く人々に認識されました。その後、成人病予防や年齢階層に応じた詳細な指針が作られました。

平成12年3月には新しい食生活指針(3)が発表されましたが、これには厚生省(当時)、農林水産省、文部省(当時)の三省が策定に関わり、これを広く国民に承知するために、閣議による推進の確認も行われました。この指針は単に健康的な食事の指針だけではなく、食事を楽しみ、家族の絆として位置づけ、食料の無駄をなくし、地域の農産物を大事にするなどの、広い食生活のあり方も含めた指針となっています。別表として示しました。

別表 食生活指針
◆食事を楽しみましょう。
・ 心とからだにおいしい食事を、味わって食べましょう。
・ 毎日の食事で、健康寿命をのばしましょう。
・ 家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事づくりに参加しましょう。
◆1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
・ 朝食で、いきいきした1日を始めましょう。
・ 夜食や間食はとりすぎないようにしましょう。
・ 飲酒はほどほどにしましょう。
◆主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・ 多様な食品を組み合わせましょう。
・ 調理方法が偏らないようにしましょう。
・ 手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。
◆ごはんなどの穀類をしっかりと。
・ 穀物を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。
・ 日本の気候・風土に適している米などの穀物を利用しましょう。
◆野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
たっぷりと野菜と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう。
・ 牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などで、カルシウムを十分にとりましょう。
◆食塩や脂肪は控えめに。
・ 塩辛い食品を控えめに、食塩は1日10g未満にしましょう。
・ 脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう。
・ 栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう。
◆適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。
・ 太ってきたかなと感じたら、体重を量りましょう。
・ 普段から意識して身体を動かすようにしましょう。
・ 美しさは健康から。無理な減量はやめましょう。
・ しっかりかんで、ゆっくり食べましょう。
◆食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。
・ 地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食を取り入れながら、自然の恵みや四季の変化を楽しみましょう。
・ 食文化を大切にして、日々の食生活に活かしましょう。
・ 食材に関する知識や料理技術を身につけましょう。
・ ときには新しい料理を作ってみましょう。
◆調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。
・ 買いすぎ、作りすぎに注意して、食べ残しのない適量を心がけましょう。
・ 賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう。
・ 定期的に冷蔵庫の中身や家庭内の食材を点検し、献立を工夫して食べましょう。
◆自分の食生活を見直してみましょう。
・ 自分の健康目標をつくり、食生活を点検する習慣を持ちましょう。
・ 家族や仲間と、食生活を考えたり、話し合ったりしてみましょう。
・ 学校や家庭で食生活の正しい理解や望ましい習慣を身につけましょう。
・ 子供のころから、食生活を大切にしましょう。

(平成12年3月/文部省・厚生省・農林水産省決定)

野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚

この指針では、主食、主菜、副菜のバランスを大事にして、「野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて」とされ、その実践では「たっぷり野菜と毎日の果物でビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう」と示されています。

(文責 池上幸江)


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