会員企業の食育活動『食育のすすめ』

【全国のスーパーマーケット、畑が教室!】

写真提供 株式会社カスミ

●会員企業の食育活動
ファイブ・ア・デイ協会(5 A DAY)には、食育活動を重視している会員企業が多く加盟しており、それぞれ自らの業態にあった食育活動を展開しています。

特に消費者にとって身近な存在であるスーパーマーケットや百貨店が実施する以下の5 A DAY食育活動は、地域の学校や住民の方々にも好評を得ています。




2004
年度 5 A DAY食育活動
● スーパーマーケットツアー
スーパーマーケット店頭を教室に、野菜や果物を実際に手にとって、見て、触れて、それぞれの特徴を学ぶ。ゲーム性も持たせており、参加した小学生は楽しく野菜・果物を食べる大切さを学ぶことができる。

● 産地ツアー
スーパーマーケットの店頭に並んでいる野菜の産地を訪ね、実際に収穫体験をしたり、生産者との交流を行う。野菜を身近に感じられるようになるため、このツアーに参加して野菜が好きになったという子どもも多い。

 

● スーパーマーケットツアー
実施都道府県   日程 学校・団体名 児童数
北海道 ジャスコ 7/4 釧路店エコクラブ 12名
青森県 ジャスコ 6/26 下田店エコクラブ 8名
  ジャスコ 11/20 青森市立浜田小学校 28名
岩手県 ジャスコ 10/16 盛岡店エコクラブ 30名
秋田県 ジャスコ 5/23 御所野店エコクラブ 20名
山形県 ジャスコ 7/3 新東根店エコクラブ 15名
新潟県 ジャスコ 6/20 新潟店エコクラブ 27名
茨城県 カスミ 6/23 つくば市立葛城小学校 38名
  カスミ 9/8,9 土浦市立真鍋小学校 127名
  カスミ 10/22,25,26 阿見町立本郷小学校 93名
  カスミ 11/16 北浦町立武田小学校 34名
  カスミ 11/18 伊奈町立谷井田小学校 49名
  カスミ 11/19 総和町立西牛谷小学校 44名
  カスミ 11/25,26 水戸市立常磐小学校 74名
群馬県 ジャスコ 10/21 板倉町立西小学校 49名
千葉県 ジャスコ 8/31 津田沼店 
公募・従業員子女
39名
神奈川県 ジャスコ 10/17 大和鶴間店 エコクラブ 40名
静岡県 ジャスコ  8/21 浜松西店 エコクラブ 33名
愛知県 ジャスコ 10/24 三好店 エコクラブ 30名
三重県 ジャスコ  7/24 玉城町立有田小学校  26名
大阪府 ジャスコ 10/7 高石市立加茂小学校 77名
兵庫県 マックスバリュ 6/19 宮西店エコクラブ 28名
愛媛県 ジャスコ 5/15 新居浜店 エコクラブ 21名

● 産地ツアー
行き先 実施 日程 収穫野菜 参加数
宮城県 イオン 5/23 松島町 トマト収穫 137名
茨城県 カスミ 11/6 旭村 さつまいも収穫 16組32名
群馬県 カスミ 8/4 嬬恋村 キャベツ収穫 24組52名
千葉県 イオン 3/27 飯岡町 キャベツ・大根収穫 50組100名
長野県 イオン 9/4 中野市・塩尻市
キノコ・レタス収穫
30組80名
岐阜県 イオン 11/23 本巣市 富有柿収穫 80名

●百貨店で初の5 A DAY食育活動を実施
伊勢丹新宿本店で「5 A DAYフェア」を開催


▲5 A DAYフェア記念講演「食育のすすめ」
服部幸應氏
ファイブ・ア・デイ協会顧問 学校法人服部学園
服部栄養専門学校   理事長・校長/医学博士

 現在日本では、核家族化が進んでさまざまな伝統が薄れてきていますが、小さい頃から家族をつなぐ食を通じて人間性を育んでいくこと、つまり「食育」がなにより必要であると思います。

  私は食育というものを、三つの柱に分けて考えています。一つめはどのような食べ物が安全か危険かを知り、選ぶ力をつけること。そしておいしいと感じてものを食べる力をつけることです。おいしくないと体の免疫力は上がりません。我々がものを食べるときは味覚だけではなく、視覚、嗅覚、聴覚などを使っておいしいかどうかを判断しています。例えば食卓の灯りを蛍光灯から、食べ物の色がきれいに感じられる白熱灯にするなど、子どもが食べ物をおいしいと感じられる環境を作ることが大切になってきます。



  二つめはしつけです。一つのものを集中的に食べる「ばっかり食べ」、みんなが別々のものを食べる「バラバラ食」、一人で食事する「個食、孤食」など、驚くような食べ方が増えています。しかし私は、甘いもの、辛いもの、酸っぱいものをバランスよく食べさせ味覚を形成すること、家族みんなで楽しく食べること、そして箸の使い方などきちんとした食事のマナーを教えることが、非常に大切であると考えています。それはこうしたしつけを行うことが、そのまま人間教育につながるからです。他人と上手にコミュニケーションをとる人を育てるためにも、食のしつけはかかせません。



 三つめは食糧問題、人口問題、エネルギー問題、環境問題などをしっかり教え、食べ物を大切にする心を育てることです。カロリーベースの食糧自給率で日本は40%と先進国の中でも非常に低い状態です。しかしその一方で25%を食べ残しとして廃棄している現状があります。このような国としての危機的状況を回避するためにも身近な食べ物を大切に食べる習慣をつけることが今とても重要だと思います。



  こうした食育に加え、もう一つ大事なこと、それは健康に生きるということです。日本人はかつて、非常にバランスのよい食生活を送っていましたが、近年は肉など高タンパク・高脂肪食品の摂取が増え、野菜や果物の摂取量が減少するなど、食のバランスが乱れており、現在では子どもまでが生活習慣病の危機にさらされています。こうした中、1991年にアメリカでスタートし、大いに成果を上げた5 A DAY運動が、日本でも展開されています。みなさんには野菜・果物の大切さを知ってもらい、これらをたくさん取り入れたバランスのよい食生活を、ぜひ送っていただきたいと思います。
 
(c)2002-2007 5 A DAY Association-Japan All Rights Reserved.