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【パネルディスカッション『野菜の力、野菜の価値』 】
パネルディスカッションでは、ジャーナリスト・中村靖彦氏の進行のもと、「野菜の栄養的価値」「野菜の流通」「食文化と野菜」「野菜が持つ食育の力」などをテーマに意見が交わされました。ここでは特に栄養的価値、食育に関するパネリストの発言をご紹介します。
●野菜の栄養価:まずはたくさん食べること―
稲熊隆博氏(カゴメ(株)総合研究所/主任研究員)
成人の1日あたりの野菜目標摂取量は350gですが、どの世代もこれに達しておらず2002年の平均摂取量は292gという状況です。ファミリーレストランのメニューについてくる小さなサラダは30g程度。これを10杯以上食べると思うと大変そうですが、茹でれば体積は1/3に減って食べやすくなるということを知っていただきたいと思います。
武見ゆかり氏(栄養学博士/女子栄養大学助教授)
茹でると溶け出す栄養素もありますが、食べることで摂取できる栄養素を大事にしてほしいと思います。細かな調理法を気にするよりも、茹でたり炒めたりしてかさを減らし、たくさん食べることを心がけるべきでしょう。そして食生活のバランスを整えていただきたいものです。
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▲特別講演 2
パネルディスカッション『野菜の力、野菜の価値』
パネリスト:
(左から)進士五十八氏/ 稲熊隆博氏/武見ゆかり氏/藤井滋生氏/白石好考氏
コーディネーター:中村靖彦氏 |
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●食育:生産者への感謝の気持ちをはぐくむ
進士五十八氏(農学博士/東京農業大学学長)
世田谷区内のある小学校では、以前より水田で米作り体験、収穫の後には餅つき大会を行っています。単に農産物を作るということだけではなく、土地を借りている農家の人々への感謝の気持ちや、環境、土地の歴史を総合的に学ぶことができる授業であり、私はこれが本当の教育、食育だと思っています。
藤井滋生氏(イオン(株)SSM商品本部/農産商品部部長)
現在、食育体験学習や産地ツアー(収穫体験)などの食育活動を行っています。ここでは野菜・果物のもつ栄養素や機能などを知っていただくのはもちろんですが、同時に野菜や果物を作った生産者の思いを伝えています。我々小売店が行う食育活動では特に生産者と消費者を結ぶことが大切であると考えています。
白石好考氏(農業生産者/良い食材を伝える会会員)
現在、畑を生産の場としてだけではなく、教育の場として活用しています。学校が畑で食育を行いたいというときに、我々がプロとして野菜作りの手伝いをするのです。現在日本中の農家が取り組みつつありますが、私たちはこれを“食農教育”といっています。食する前の生産過程も、子どもたちに伝えたいと考えています。
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