VOL.7 第3回 5 A DAYシンポジウム開催(2004年1月14日〜15日 ベルリン)
【本格始動へ 日本の5 A DAY運動】
●5 A DAY運動−世界の潮流へ 
5 A DAY運動−世界の潮流へ 
  今年の1月14、15の両日、ドイツのベルリンで開かれた「5 A DAY国際シンポジウム」には、前回を大幅に上回る25ヵ国172人の5 A DAY関係者が参加しました。新顔としては、今回は南米ブラジルから初の参加を得るとともに、前回日本1ヵ国だったアジアからも、中国・タイの2ヵ国が新たに参加しました。
  今回のシンポジウムでは、各国の研究者が疾病予防に野菜や果物の摂取が欠かせないことを疫学の視点から実証。さらに、野菜や果物の摂取に問題があるのは先進工業国の中・高所得者層だけではなく、都市化が進む発展途上国、先進国の都市貧困層なども同様であることが報告されました。

●必要性高まる−日本での5 A DAY運動 
5 A DAY運動−世界の潮流へ2
◇必要量に満たない日本人の野菜・果物摂取
  国民栄養調査によると、日本人1人あたりの野菜摂取量は276g/日、果物摂取量は117g※1/日(いずれも2000年)で、これは健康のために国などが呼びかけている摂取目安(野菜350g、果物200g※2)をかなり下回っています。
  また、アメリカと日本の野菜摂取量の年次推移を見ると、1985年には日本人の摂取量が上回っていましたが、1999年には逆転されています。

◇深刻な若者の摂取不足
  厚生労働省が実施した「平成12年度(2000年)国民栄養調査」によると、60代の野菜の摂取量が1人あたり333.4g/日なのに対し、ハイティーン(15〜19歳)は約100g少ない238.6gしかありません。果物も同様に高齢者より若者の摂取量がかなり下回っています。
  このように、若者の野菜・果物の摂取量が極端に少ないことは、次代を担う層の健康問題が深刻化する可能性が高いということであり、それだけ5 A DAY運動の必要性が高まっていることを意味します。

◇食育強化のチャンス−「総合的な学習の時間」の本格スタート
  特に若者たちの野菜・果物摂取量が不足している日本ですが、こうした事態を変革しようという気運も高まっています。
今年から小・中学校で本格的にスタート(高校は来年度から)した「総合的な学習の時間」では、国際化、環境などとともに、「福祉・健康」がテーマとなっており、食育を積極的に授業の中に取り入れる学校も出てきています。

※1 可食部の分量です。
※2 皮付きの重量で、皮を剥いた後の可食部150gに相当します。

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